半田教会 イオアン・ダマスキン聖堂 成聖百年記念祭
★西日本主教区「祈りと交流の集い」★

 10月20日(日)、半田正教会「イオアン・ダマスキン(ダマスクのイオアン)聖堂」で、1年半に及ぶ準備の末、多くの信徒子弟たちを含めた全信徒の力を結集し、本会堂の竣工・成聖(大正2年)から百周年を記念する祝賀行事が  開催されました。東京や神戸・京都からの参加者も含め総勢約95名が集い、ダニイル府主教座下のご司祷による主教祈祷に集い、喜びと共にご聖体を分かち合いました。

 本祝典にはかつて半田教会を管轄した府主教座下のほか、長司祭ワシリイ酒井満神父夫妻、長司祭パウェル及川信神父夫妻を来賓としてお迎えしました。また西日本主教区からは豊橋教会管轄司祭のイサイヤ酒井以明神父、神戸教会の伝教者・副輔祭エフレム後藤師、名古屋の輔祭グレゴリイ伊藤師、さらに府主教座下へ随行の首輔祭パウェル松浦師、副輔祭ミハイル高橋昭二師、神学生ガウリイル田中兄、地元の堂役者ミハイル三澤兄が奉事に携わりました。前夜の主日前晩祷も含め、誦経はほぼすべてを半田教会の執事長イアコフ野畑兄、ステファン野畑宗一兄が受け持ち、「乙川調」で朗々と詠いました。

 府主教座下は聖体礼儀の終りに、この記念祭を実現に導いた半田教会信徒の努力に深い敬意と感謝を述べられ、19世紀に制作され豪華なリーザ(イコンの表面を覆う銀製の覆い)で覆われた「カザンの生神女イコン」を贈呈されました。また長年にわたり執事長として教会を支えてきた野畑勇夫兄には感謝状とイコンが贈られました。

 祈祷後は会場をレストラン「山田屋ベル」に移し大祝賀会(写真下)。アントニイ日比正兄の司会で和やかな時を過ごしました。また本記念祭に合わせて制作された「半田ハリストス正教会百年史」について、その来歴や掲載された古い写真などの由来が、編集を担当したマリア松島姉から紹介されました。

 親戚の教会から市民の教会へという管轄司祭の呼びかけに呼応して、この機会にぜひ知多半島の人々に正教会の存在を知ってもらおうと、祝典運営委員は地元のケーブルテレビ局の取材を受け入れ、翌日のニュースで放映されました。