教区定例学びの会

豊橋
 豊橋教会にて11月10日(土)、正教学びの会が行われ「赤い百合の伝説、正教のフォークロア」のテーマで京都のパウェル及川神父さまよりお話をうかがいました。
 新約聖書・旧約聖書にみられる不思議な伝承を天地創造から楽園での出来事、ブドウ酒はなぜ赤くなったのか。聖櫃(アーク)はどこへ行ってしまったのか。
 主イイススの受難・十字架・葬りからは、赤い百合の伝説、ウバメガシの伝説、ロンギンの槍と現在も聖体礼儀で使われている聖矛のつながり、また、イイススの降誕秘話から、クモの伝説、世界最初のクリスマスツリー伝説等のお話をうかがいました。
 豊橋・名古屋から22名が集まり、質疑応答の後、共に聖堂で主日晩課を行い閉会しました。

半田
 12月1日(土)、久々に半田教会で教区定例学びの会が開催されました。テーマは、半田教会「ダマスクのイオアン聖堂」にちなんで「ダマスクの聖イオアンの生涯」、講師は豊橋教会のイサイア酒井神父です。ダマスクのイオアンは8世紀、すでにイスラム勢力の支配に服していたダマスクスに生まれ、その優れた能力をかわれて、イスラム宮廷の高級官吏にまで登用されました。イコン破壊運動が吹き荒れたときには、命がけでイコンのを用いて礼拝することを擁護し、その過程で正教の信仰の真髄を教理的に整理し、後の東西両教会に大きな影響を残しました。
 講話では、反対者に右手を切り落とされたイオアンが生神女に祈ったところ、その右の手が奇跡的に元に復したとき、描いたとされる「三本の手の生神女イコン」の逸話などが紹介され、聖人の生涯が生き生きと再現されました。ちなみに「三本の手の生神女」のイコンは本年、半田教会に京都教会の安田家から献納されました。
 参加者は講師含め、半田、名古屋、豊橋の三教会から16名。終了後はスボタの晩課を共に祈りました。