教区「定例学びの会」開催(5/26、京都)

西日本主教教区「定例学びの会」が、副輔祭パワェル松井貢治伝教師(神戸)を講師に迎え、去る5月26日(土)京都正教会を会場として開催されました。講演主題は、「思いは生きている――五旬祭を迎えるにあたって」。名古屋・大阪・神戸からも参加者を迎え、24名が学びの時を持ちました。

 松井伝教師は、近世ロシアの大聖人であるクロンシュタットの聖イオアンの説教集から五旬祭に関する二編「聖三者祭において」「五旬祭において」を、明治期の文語訳から口語体に書き下したものを資料として用意。聖イオアンの紹介から話を起こし、聖イオアンの説教にそって五旬祭の意味を説きました。

 松井伝教師は、罪をエゴ(自我)の結果とし、「他者を受け入れ『心を一つに』しようとしない罪にある状態から、誘惑に打ち勝ち、心からの痛悔(つうかい・悔い改め)によって神・聖神(せいしん・聖霊)を迎え入れ、神との一致を果たすべき」ことを強調しました。

 イオアン小野神父の進行による質疑応答では、大阪正教会管轄司祭ダヴィド水口師からの神・聖神(せいしん・聖霊)に関する詳しい解説をはじめ、予定した三十分を遥かに超えて出席者から次々に上がる活発な質問に対し、「クロンシュタットの聖イオアンの活動の時代を超えた新しさ」、「聖イオアン列聖の背景」、「『藉身(せきしん・受肉)』『生神女(しようしんじよ・聖母)』の語義」等々、水口・小野両司祭からの解説は多岐に渡りました。
 来日中のアレクシイ・ポタポフ兄(ロシア共和国モスクワ市在住)も出席されました。