四月二八日(水) 二九日(木)
九州信徒懇親会・福岡大会 学びの会 開催
(主催 西日本主教教区)


 三年ぶりとなる教区主催の「九州信徒懇親会 福岡大会」および教区学びの会がセントラルホテルフクオカ(福岡市)を会場に開催された。
 講師は長司祭ワシリイ酒井満師(神戸)と司祭パウエル及川信師(人吉)。
 四月二八日(水)夜七時〜九時、ホテルの中華レストラン「蘭蘭」で、懇親会が行われた。酒井師はじめ、遠く名古屋から、増田一郎誦経者・正子姉ご夫妻と廣石和朗兄・淑子姉ご夫妻、鹿児島から高岡真執事長、井上博之兄、高岡茂兄、永井忠実兄、地元春日市の川勝建太郎兄・博子姉ご夫妻、及川神父一家の十五人が参加。乾杯、自己紹介のあと、大いに盛り上がった。
 翌二九日(木・祝日)は午前十一時から、ホテルの琥珀ホールで九州信徒懇親会福岡大会を開催。前日の参加者に加えて、鹿児島の尾下章子姉、佐賀の廣田直也兄、福岡の山下夕子姉、宇佐市の安部正英兄・壽美子姉ご夫妻、久留米の山本美弥子姉、ルーマニアのブラド・レムス・アレキサンドル兄と父イオアン兄・母エミリア姉、川勝兄の娘さんのほか途中欠席者もふくめ二八人が出席。
 復活大祭祈祷(代式)では十字架接吻のあと聖パンと赤ぶどう酒をいただいた。九州では聖堂のない地域が多いので、この機会にせめて聖パンと赤ぶどう酒を味わってほしいという願いがあった。また小川公師(徳島)製作の復活のイコンカードや、赤卵、記念のペンダントも配布された。
 昼食・自己紹介。午後一時から、まず酒井師による講話。酒井師は、復活大祭前後の正教会の暦、斎(ものいみ)と信仰生活の心得について、一時間余ていねいに説明された。また及川師からは、鹿児島の初代司祭高屋仲神父とロシア皇帝ニコライ二世(皇太子)との出会い、大津事件後ニコライに贈られた聖像画家山下りんのイコンについてのお話があった。
 質疑応答後、しだいに話が盛り上がり、各教会の現状、後継者不足の指摘、それに答えて幼児洗礼の勧めや子供・孫など家族をもっと積極的に教会に勧誘することの大切さが話し合われた。また九州北部、福岡、長崎などで定期的な祈祷・集会を望む声もあった。信者同士の会話が盛り上がってきたところで時間となり、三時すぎに閉会祈祷をおこない、散会した。
 ここ数年の、各地で行われている九州信徒懇親会や、鹿児島・熊本の聖堂修復祈祷・祝典などで知り合う人もふえ、あまりにも広い九州ながら、すこしずつ信者同士・教会同士の絆が太くなっていることを感じた。久しぶりにみんなで声を合わせて祈り、聖歌を歌えて良かったという感想もあり、うれしく思った。
 会場については川勝兄のお世話になった。遠路駆けつけて下さった皆様にも、こころより感謝申し上げます。            (人吉 及川信神父)