西日本主教区各地の教会
The Orthodox Church in Japan, Diocese of Western Japan
Православная церковь в Японии, Западно-Японская Епархия
●聖堂 会堂 Cathedral, Church, Собор, церковь
■豊橋ハリストス正教会・聖使徒福音記者マトフェイ聖堂
St. Matthew the Evangelist Church in Toyohashi
Храм святого апостола и евангелиста Матфея, Тоёхаси
■問い合わせ
〒440-0806 愛知県豊橋市八町通り3丁目15、 Tel.0532-54-0434
Haccho-dori 3-15, Toyohashi, Aichi
1875年開教。現聖堂は1913年建立。設計河村伊蔵、国指定重要文化財。
アクセス、豊橋市電、市役所前下車。徒歩3分。
管轄司祭 パウェル 及川信
電子メール ocj_kyoto@yahoo.co.jp
電話 075-231-2453(京都)
■名古屋ハリストス正教会・神現聖堂
The Holy Theophany Church in Nagoya
Храм Богоявления, Нагоя
◆名古屋への伝道
1874年(明治7年)、桶屋町(今の伏見あたり)で「生神女福音教会」として集会を始めました。明治30年頃富士塚町(今の富士中のあたり)に移転します。日露戦争時には名古屋の各所にたくさんのロシア人捕虜が収容されましたが、日本家屋の教会は捕虜たちの心のよりどころとなりました。大正12年に同地に2階建ての立派な聖堂が建ちましたが、第2次世界大戦で焼失し、1949年昭和区山花町に移転しました。1972年に規模を拡大して同地に再建されましたが、そこも手狭となり2006年、山脇町の地に移転新築を決定しました。
◆神現聖堂の名称
正教会の聖堂はイイスス・ハリストス(イエス・キリスト)や生神女マリアの祭日や聖人の名前をいただきますが、「神現」とは、ヨルダン川で洗礼を受けた神の子イイススに、天が開け聖神(聖霊)がくだり、神父が「これはわたしの愛する子」と告げ、世の救いのために至聖三者(三位一体)の神がご自身を啓示したできごとに由来します。(聖書マタイ伝3章など)
◆建物の特徴
日本では、半円のドームが重なる19世紀のロシア・ビザンティン様式のニコライ堂、河村伊蔵のデザインによる豊橋ハリストス正教会(木造)、函館ハリストス正教会(石造)が正教会建築として有名です。今回名古屋では、正面3連、側面4連のヴォールト屋根にタマネギ型のクーポールを載せた中世ロシアの聖堂建築様式を取り入れました。鉄筋コンクリート造ですが、内部は木の板をたんねんに貼り合わせ、ビザンティン様式の輪型のシャンデリアとともに柔らかい雰囲気をかもし出しています。
■問い合わせ
466-0063 愛知県名古屋市昭和区山脇町1−3−3
Yamawaki-cho 1-3-3, Showa-ku, Nagoya
Tel/FAX 052−734−9000
管轄司祭 グリゴリイ伊藤慶郎
電子メール nagoya@orthodox-jp.com
Home
Page http://www.orthodox-jp.com/nagoya/
アクセス:JR中央線鶴舞駅から徒歩10分、名古屋市営地下鉄鶴舞線荒畑駅から徒歩5分、教会には駐車場はありませんが、近隣にコインパークがあります。
■半田ハリストス正教会・聖イオアン・ダマスキン聖堂
St. John of Damascene Church in Handa
Церковь святого Иоанна Дамаскина, Ханда
知多半島のほぼ中央部に位置する、かつて綿織物で栄え、現在では醸造で有名な半田市にある。大正2年(1913年)にできた会堂が今も堅牢な姿で立っている。明治16年に名古屋から伝教者が半島西南端に近い内海村にやって来たことからはじまっている。その年に48人が洗礼を受けた。その後、半島各地において多くの正教信徒が生まれた。明治18年に半田に正教がもたらされて、第二次世界大戦後には、乙川の教会と一緒になって、現在の半田教会が生まれた。会堂のなかの聖像は、おそらく18世紀から19世紀に書かれたものと思われる本格的なものである。会堂の建築は、当時の知多半島の宮大工が苦心したものである。イコノスタスのイコンはロシア製。
■問い合わせ
〒475-006 愛知県半田市乙川西ノ宮3丁目33番地、Tel. 052-734-9000(名古屋教会)
Okkawa-nishinomiya 3-33, Handa, Aichi
アクセス、JR武豊線乙川駅から徒歩20分。乙川津島神社の東。
管轄司祭 グリゴリイ伊藤慶郎
電子メール nagoya@orthodox-jp.com
■京都ハリストス正教会・生神女福音聖堂
The Holy Annunciation Cathedral in Kyoto
Кафедральный Собор Благовещения Пресвятой Богородицы, Киото
京都府での正教伝道は、徳島に派遣されていた丹後地方間人(たいざ)出身のパワェル中小路伝教者が帰省中に間人や峰山で公開説教を行った明治13(1880)年にさかのぼる。京都市内では、同22(1889)年に市の中心部「押小路通高倉西入る」に講義所を設立。キリル笹葉政吉が専任伝教者として派遣され、大阪正教会管轄司祭イオアン小野荘五郎の臨時管轄下で伝道活動が開始された。翌23年から26(1893)年までは、ロシア人修道司祭セルギイ(・ストラゴロドスキイ。後のロシア総主教。日本では掌院セルギイ「北海道巡回記」著者としても著名)が20歳代半ばの3年間京都での牧会にあたっている。
同27(1894)年に着任したシメオン三井道郎管轄時代、同30(1897)年に現在の境内地「柳馬場通二条上る(やなぎのばんばどおりにじょうあがる)」の京都能楽堂跡地を購入。同34年12月には京都府技師松室重光の設計監督になる現在の聖堂、生神女福音(しょうしんじょふくいん=受胎告知)聖堂が完成、同36(1903)年5月ニコライ主教の司祷により成聖された。当初は寮制の京都正教女学校も敷地内に併設され、東京からナデジタ高橋五子(いね)が舎監として派遣された。同39(1906)年にはアンドロニク(・ニコリスキイ。主教としての駐日期間は3ヶ月のみ)が、ニコライ主教の補佐として「京都の主教」に叙聖された。(アンドロニクは、ロシア革命戦火の只中1918年に共産軍兵士に処刑された。2000年、ロシア正教会はアンドロニクを「神品致命者」として聖人に列した。)明治41(1908)年に来日しニコライ主教没後日本正教会の首座主教となったセルギイ(・チホミロフ)も、名目的なものとはいえはじめは「京都の主教」の肩書であった。アンドレイ目時金吾管轄時代を経て、昭和7(1932)年着任したヴィッサリオン高橋長七管轄時代は、第二次世界大戦前後の困難な時代だった。戦火を免れながらも、大戦末期に聖堂が「建物疎開」の命令を受けて取り壊し寸前となったが、終戦により幸いにも取り壊しを免れた。他の歴代管轄司祭には、グリゴリイ内藤三雄、ワシリイ酒井満、イアコフ日比義夫、マルコ小池祐幸らがいる。
同61(1986)年には京都市より有形文化財に指定され、翌62年には聖堂銅板屋根全面改修をはじめとした大規模な修復工事を、平成11(1999)年には床板修理・絨毯復原新調・内外塗装修理等を行い、現在に至っている。
「大学の街」京都にある教会として世界各地正教国からの研究者や留学生の参梼増加も近年の特徴に挙げられる。2000年5月には、ロシア正教会アレクシイ総主教も当教会を訪れた。(文中敬称略)
■問い合わせ
〒604-0965 京都府京都市中京区柳馬場通二条上る六丁目283、 Tel.075-231-2453
Rokuchome 283, YanaginobanbaDori-NijyoAgaru, Nakagyo-ku, Kyoto
開教1889年、現聖堂1903年成聖。設計松室重光、京都市指定文化財。
アクセス、地下鉄烏丸線、丸太町下車。徒歩10分。京都地裁の南。
管轄司祭 パウェル 及川信
電子メール ocj_kyoto@yahoo.co.jp
■大阪ハリストス正教会・生神女庇護聖堂
The Holy Protection of Most Holy Theotokos Church in Osaka
Храм Покрова Пресвятой Богородицы, Осака
1874(明治7)年に始まった大阪地方の伝道は、1878(明治11)年3月に実を結び、聴教者37名が領洗し、講義所を開設、大阪正教会が誕生した。1910(明治43)年7月、大阪天満橋に木造ビザンチン式の聖堂が建立されて、大阪生神女庇護聖堂と名付けられた。なお、この聖堂は先に1908(明治41)年に建立された松山ハリストス復活聖堂(関東大震災後東京に移築)と同様、日露戦争のロシア戦没者を記憶するため、ロシアのハリスティアニン兄弟姉妹の献品、献金により建立されたものである。
1945(昭和20)年6月大阪生神女庇護聖堂は惜しくも戦災により灰塵に帰した。
1962(昭和37)年4月、大阪吹田市の現在地にビザンチン様式を取り入れた近代様式の鉄筋コンクリート造りの大阪生神女庇護聖堂の再建をみた。イコノスタスは、モスクワの聖像画師グリヤノフが制作したモスクワのクセニヤ、フェオドロブナ、コレスニコワ夫人によって四国の松山正教会に献納されたが、東京を経て大阪教会に移設した由緒あるものである。
大小あわせて六つある鐘楼の鐘は、1910(明治43)年、モスクワのイオアン、アンドレエイチ、コレスニコフ兄によって大阪天満の聖堂に献納され、そのうち2つは戦時中に供出したので新たに鋳造されたが、1910(明治43)年の建設当時のものとして現存する唯一のものであり、今も祈りの時を告げている。
なお、イリナ山下りんの「機密の晩餐」、「生神女マリア」のイコンが堂内に掲げられている。また、正教会の聖書、祈祷書類を亜使徒聖ニコライ師と共に日本語に訳した、パウエル中井木莵麿師は大阪正教会の信徒であり、江戸時代に大阪の公許学問所、懐徳堂の最後の学校預かり人兼教授で、漢学者であった。
■問い合わせ
〒564-0073 大阪府吹田市山手町1丁目8-15、Tel. 06-6388-4512
Yamate-cho-1-8-15, Suita, Osaka
アクセス、阪急北千里線、豊津駅下車。徒歩5分。
管轄司祭 ゲオルギイ松島雄一
E-mail osaka.orthodox.church@gmail.com
http://www.orthodox-jp.com/osaka
■神戸ハリストス正教会
The Holy Dormition Church in Kobe
Храм Успения Пресвятой Богородицы, Кобэ
1873年ぺトル笹川神父の伝道に始まる。
1913年神戸市平野祇園町に会堂。
1920年代トアロード及び籠池野崎通りに、亡命ロシア人により2階建教会。
1952年現在地に「生神女就寝聖堂」建立。
■教会活動案内
■徳島ハリストス正教会・聖神降臨聖堂
The Descent of Holy Spirit Church in Tokushima
Храм Сошествия Святого Духа, Токусима
明治10年に中小路誠一郎が派遣された。徳島出身の小川一郎が明治11年1月23日大阪の高屋神父より受洗した後に、14年に副伝教者となって脇町を中心に活動を始めた。宮井医師は森田林蔵他七名とともに、森神父より受洗して江原村曽江山で伝教者を助けた。脇町には、大正初期までに徳島を越える200名以上の信徒がいた。明治36年日露戦争には丸亀に捕虜収容所が設けられて、徳島の真木神父が出張した。
大正5年から昭和20年まで梯神父が奉職していたが、その年に徳島以外の教会は戦災によって焼失した。教会としての活動が盛んになり始めたのは、昭和48年から小川神父が管轄司祭になってからである。昭和55年に現在の聖神降臨聖堂が建設された。
聖堂のなかのイコノスタスは、明治時代に浜松教会で使用されていた。その後豊橋、名古屋教会を経て徳島教会に移されたれ。明治25年頃にイリナ山下りんによって書かれた。
■問い合わせ
〒770-8008 徳島県徳島市西新浜町1-3-6、Tel.0886-62-0078
Nishi-shinhama-cho 1-3-6, Tokushima
アクセス、徳島駅からバスR西新浜行き、終点、徒歩5分。
管轄司祭 ナファナイル小川卓
■柳井原ハリストス正教会
The Orthodox Church in Yanaihara, Okayama
Церковь в Янаихара ,Окаяма
明治22年に柳井原出身のコルニリイ浅野久吉が洗礼を受けた時から始まっている。さらに家族を洗礼に導いて柳井原の会堂の基礎となった。さらに明治35年には石巻出身の渡邊伝教者を迎えて盛んになった。明治から大正にかけて、岡山、津山、姉尾、加須山、連島、児島、柳井原、などの地域において宣教活動が展開された。
昭和38年に大阪教会の移転にともなって、旧会堂を譲り受けた。山下りんの聖像が数点ある。
■問い合わせ
〒710-0261岡山県倉敷市船穂町柳井原1883
Funaho-cho Yanaibara 1883, Kurashiki, Okayama
アクセス、JR西阿知駅よりタクシーで7分。新幹線高架をすぎ、電話ボックスを左、山手。
管轄司祭 ワシリー杉村太郎
電話 神戸教会へご連絡下さい 078-221-4925
■人吉ハリストス正教会・生神女庇護聖堂
The Holy Protection of Most Holy Theotokos Church in Hitoyoshi
Храм Покрова Пресвятой Богородицы, Хитоёси
1932年(昭和7年)に現在のところに移転した。小高い丘のうえに建つ聖堂は、約400坪の敷地にある。人吉生神女マリヤ庇護聖堂には、ロシアから来た古いイコンがある。教会へはJR人吉駅から車で7分ほど。目印は人吉東小と川上哲治生家跡。
■問い合わせ
人吉市願成寺町287−1
電話 0966−24−7680
管轄司祭 グリゴリイ 水野宏
E-mail https://www.ocj-kyushu.com/
■鹿児島ハリストス正教会・聖使徒イアコフ聖堂
St. Jacob Church in Kagoshima
Храм святого апостола Иакова, Кагосима
明治時代に二度にわたって消失した聖堂は、その都度全信徒の努力によって再建された。
第二次大戦末期には戦災にあって再度焼失した。それに屈せず当時の管轄司祭大木神父を中心に全信徒は、現在の聖堂を建設した。1957年にイリネイ大主教によって成聖式が行われた。桜島の噴火による降灰、地震、台風による豪雨など自然災害の多い土地柄であるが、正教の信仰は脈々と今も流れている。現在の教会は、西鹿児島駅から二キロ、鹿児島市の繁華街、天文館まで徒歩15分と立地条件にめぐまれている。
車では国道3号線、平田橋を目指す。
■問い合わせ
〒892-0848 鹿児島県鹿児島市平之町12-39、Tel.0966-24-7680(人吉教会)
Hirano-cho 12-39, Kagoshima
アクセス、JR鹿児島中央駅、天文館から車で数分。市バス26番、中之平バス停前。
管轄司祭 グリゴリイ 水野宏
電話 0966−24−7680(人吉教会)
■熊本ハリストス正教会
The Orhtodox Church in Kumamoto
Церковь в Кумамото
歴史の古い教会であるが、第二次大戦後に会堂を失った。1962年に現在の敷地を購入して念願の会堂を建設した。毎月一度主日聖体礼儀がある。
■問い合わせ
熊本市新屋敷町1−18−16
管轄司祭 グリゴリイ 水野宏
電話 0966−24−7680(人吉教会)
■ 九州北部 福岡ハリストス正教会
The Orthodox Church in North Kyushu/Fukuoka
Церковь в Северном Кюсю/Фукуока
2010年5月、65年ぶりに北九州北部に伝道所を開設。
〒812-0853 福岡県福岡市博多区東平尾2-337、Tel.0966-24-7680(人吉教会)
Higashi-Hirao 2-337, Hakata-ku, Fukuoka
アクセス、JR「博多」駅から車で約10分、福岡空港から車で約5分。
市バス席田会館バス停から徒歩2分。近隣に有料駐車場有り
管轄司祭 グリゴリイ 水野宏
電話 0966−24−7680(人吉教会)
アクセス:JR博多駅から車で10分。福岡空港から車で約5分
市バス席田会館バス停から徒歩2分。近隣に駐車場あり。
●地区 集会
■ 和歌山集会
問い合わせは京都ハリストス正教会、及川神父まで
■ 広島集会
問い合わせは大阪ハリストス正教会、松島神父まで
■ 宮崎集会
問い合わせは人吉ハリストス正教会、水野神父まで