報告:第ニ回勉強会
【今回のテーマ】
聖金口イオアン聖体礼儀を読む |
第2回「ぱんだね」勉強会が11月18日土曜日13時から開催されました。
会場は 名古屋正教会信徒会館をお借りしました。
参加者は全国から7名でした。
「金口イオアン聖体礼儀」を読む というテーマで、祈祷書はじめの「大連祷」を読み進めていきました。
はじめに、「どのような言語で行われていても、聖体礼儀はそれに与る正教信徒にとって共通の体験であること。各国語の祈祷書、注解書を参照しながら日本語の祈祷書を読み進めることは、例えば原典である「ギリシャ語」に忠実であるか、そうでないか、という視点からではなく、「共通の体験である聖体礼儀」をギリシャ語ではどのような言葉で表現しているのか、それをスラブ語では、英語ではどのような言葉で表現しているのか、日本語ではどのような言葉で表現しているのか、という視点から行うということ。その過程から「共通の体験」を改めて抉り出すという、勉強会の目的が確認されました。
日本語祈祷書の「聖神」「心」等の言葉が、ギリシャ語等祈祷書の同じ場所ではどのような言葉になっているか。また、その言葉はどのような意味で使われているのか。時制(現在形、過去完了形など)から読み取れることなど参照されました。
例えば「主 憐れめよ」の時制は「何時ということを限定しない語形」が、ギリシャ語では採られており、これは「過去・未来」、あるいは日常の意味での「現在」とも違う、「まさに今この時」「私を憐れんでください」ということの表れであることが捉えられました。
非常に内容の濃い勉強会で、様々な意見・質問・議論が出ました。今回の学習会は「大連祷」で終了となりましたので、次回以降も「聖金口イオアン聖体礼儀」を続ける予定です。次回は「第一アンティフォン」から。 |
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