正教会にご訪問希望の方 Q&A
 このQ&Aは、メールなどで頂いた質問などにより、このサイト管理人Cyrilが新しい訪問者の皆様をお迎えする立場から「このようにお迎えしたい」という個人的思いで作成しています。個々の教会や対応者の状況で対応は異なりますので、予めご了承下さい。具体的には訪問先の教会におたずね下さい。
(Q) 正教会に興味があります。教会を訪問したいのですが。
 心より歓迎致します!!是非いらしてください。
(Q) 実際に教会に行くときの注意はありますか?
 あらかじめ司祭、教会に訪問を連絡しておくと良いと思います。
 多くの場合、司祭は複数の教会を巡回しますので、日曜日でもお祈りが無い場合もあります。また巡回等で司祭が不在のこともあります。
 お祈りに参祷の場合は、お祈りの始まる時間を確認して、もし時間的に可能であれば開始の少し前にいらっしゃると良いかと思います。
 その他、諸注意など、連絡の時に司祭にお聞き下さればよいでしょう。
(Q) いざ参祷で聖堂に入る時どうすれば良いのか。決った作法通り振る舞わねばいけませんか?

 信徒は聖堂に入るときにお祈りをします。また、お祈り中は十字を画いたり、お辞儀したりして、新しい方は立ち振る舞いに困惑すると思いますが、新しくいらっしゃった方は気になさる必要はありません。聖堂内の、他の方のお祈りの妨げにならないところで立っているか、イスがあいていれば座って、お祈りを聞いていてくだされば結構です。
 動作などは、少しずつ慣れていけば結構です。
 時間的に余裕のある場合は、受付の方などが週報をくれたり、楽譜や祈祷の手引きなどを貸してくれたり、必要事項をお話してくれるかもしれません。
 どうしてもお祈りが始まってからでないと来られない場合ですが、遠慮なさらずに来てください。ただしその場合は、十分に説明などの対応が出来ない場合があります。その場合は聖堂内の、他の方のお祈りの妨げにならないところで立っているか、イスがあいていれば座って結構です。どうしても途中からでないといらっしゃれない場合も「じゃまになる」等の遠慮は無用です。招いておられるのは神様です。いらっしゃってください。

 聖書など持ってくるのもいいでしょう。服装は慎みある見苦しくない服装であれば問題ありません。

 聖体礼儀の途中で、司祭がカップをもって立ち、信徒が並ぶ時があります。これは信徒が御聖体を頂く時です。正教会の信徒でない方は並ばない様お願いします。
 最後に「十字架接吻」でまた会衆が並びますが(司祭が十字架をもって立ちます)、このときは並んでくださって結構です。信徒は司祭が手にもつ十字架に接吻し祝福を頂きますが、信徒ではない方は頭を下げるだけでも結構です。

 また、献金なども自由意志です。

(Q) 教会の所在地がわからない。
次のサイトに住所一覧が掲載されています。「日本ハリストス正教会」

もっとコンパクトで見やすい一覧表「各地の正教会の住所」東方正教会の聖歌より)、「日本各地の正教会アドレス」ニコライ堂青年会より)

(Q) 教会が近くに無い。通いたくても通えないのだが・・・

 残念ながら現在の宣教の到達点では教会数が少なく、県庁所在地どころか政令指定都市クラスの都市でも教会がない地域があり、各県に連絡所を設けられる状況ですらありません。
 ホームページやEメールのある教会でしたら、メールなどによるコンタクトも可能かもしれません。
ネットによる主日の説教配信のサービスをしている司祭もいます。教会によっては遠隔地の求道者のため、Eメールによる指導をするケースもあると聞いています。
 例えばですが、このようなサービスを利用し正教会と交わりをもちつつ、行ける機会に近い最寄りの教会や、または指導して下さっている司祭の教会に訪問するなどで勉強をすすめていただく、、、ということなどが考えられます。

 Eメールによる説教配信などのインターネット利用サービスはここ(「来て、見て、ごらん」)に照会して下さい。

(Q) キリスト教と言えば「聖書」だが正教会訳以外使ってはいけない?
 正教の旧約聖書は「七十人訳」と聞いたことがあるが、市販の聖書はヘブル語からの訳だが正教会でも読んでもいいのですか?
 なんと言っても「正教会訳」は正教会の奉神礼で使われる日本正教会固有の訳です。ぜひ入手をお勧めします。
 信徒も学習などでは他の訳も使います。現首座の府主教ダニイイル座下、また前府主教フェオドシイ座下も訓辞等で「新共同訳」から引用されています。
 新たに購入するのでしたら、新共同訳「(旧新約)聖書 旧約聖書続編つき」がよいのではないでしょうか。
 旧約聖書にはヘブライ語とギリシャ語という二つの原典がありますが、正教会では共に「旧約聖書」として受容しています。(「旧約聖書続編」は「ラテン語エズラ書」以外は正教会の旧約聖書の範囲に入りります。いわゆるプロテスタント用語の外典=非聖書ではありません)
 学習には「新共同訳」「聖書協会口語訳」「フランシスコ会訳」などが適しているのではないかと思います。

 聖書についてはこ こをお読み下さい

(Q) 聖書注解書はありますか?
 残念ながら現状では正教会の立場の現代邦語の聖書注解書はありません。英語でしたら聖書各巻の注解書もウラジミル神学院出版局などから出版されています。
 「The Orthodox Study Bible」という正教会の聖書学者による注付きの一巻本の新約聖書・詩編という便利なものもあります。邦訳が望まれますが、現状ではまだ先のことでしょう。

 なお米国の正教会では一般的に「New King James Vertion(NKJV)」が使用されています。

(Q) 訪問の時、用意するものなどありますか?
 特にありませんが、伝道会、勉強会の場合は聖書など、お祈りに参祷の場合は。聖書などお持ちになれるのでしたらなお良し、でしょう。
 「正教会訳新約聖書」「主日奉事式」「単音聖歌譜 聖体礼儀」「徹夜祷 聖歌譜」「小祈祷書」
 「十字架」「イコン」
などお祈りや日常の信仰生活で使う物はおいおい入手すれば良いでしょう。
 具体的には、司祭、教会におたずね下さい。
(Q) 洗礼希望ですが勉強会など参加できますか?
 各教会で求道者向けの勉強会、伝道会を実施しています。教会によって、常設であったり、希望者個別に開催したりしています。各教会、管轄司祭にご相談下さい。
(Q) 求道者ではなく他の教派(カトリック、プロテスタント)の信徒ですが、正教会をよく知るために見学・祈祷に参祷したいが、かまわないですか?
 またその際、聖餐、聖体拝領に与れますか?
 大歓迎です!正教会またその典礼への理解を深めるために他の教派の方が参祷されるのは大歓迎です。どうぞいらして下さい。

 現在のところ、正教会で聖餐に与る、御聖体を拝領できるのは、信仰生活全般を分ち合っている正教会の信徒のみです。

(Q) 訪問したことがあるが、対応も悪く冷たい雰囲気で福音に満ちているとは言い難い雰囲気だった。そもそも伝道する気はあるのでしょうか?
 

仮にもそのようなことがありましたら、本当に申し訳ありません。
 日本正教会は、ニコライ大主教やセリギイ府主教、多くの伝道者や教会員の血と汗にじむ働きによって福音宣教の結果成立しました。しかしその後の歴史の過程の中で、福音を正教を宣べ伝える、ということに積極的には踏み出せない体質が染みついてしまいました。あるいは訪問者への不慣れや人数などの関係でそのような印象を与えたかもしれません。
 いかなる「手段」にもまさって正教会の聖歌、奉神礼、イコンなどそれ自体が全てが大いなる「宣教」そのものです。
 だからと言って「正教会は伝道をしない」ということはありません。宣教・伝道は主のご命令ですのであり得ません。
 また聖体礼儀など奉神礼はいわば「真剣勝負」なので、始まったらお話し等は出来なくなりますので、その点はご了承下さい。
 しかしそれと、訪問された方を大切にしない、冷たくあしらうこととは別です。ことさら過剰に対応したりまとわりつく必要も有りませんが、不親切に対応する理由にはなりません。訪問して下さった方は、道を求めている人、悩んでいる人、正教会を見学したい人まど様々な動機でいらっしゃってると思います。いずれも正教会に興味をもってわざわざ足を運んで下さった、感謝を持って迎えるべき大切なお客様です。
 今、主の福音を正教を、多くの方に宣べ伝え、教会に迎えるための努力を始めています。まだまだ不十分なところや自覚の足りないところが多々あると思います。見直すべきは見直し、福音宣教をすすめて行きたいと考えています。

(Q) 聖体礼儀や徹夜祷は、言葉も難しいし複雑で、流れがよく分らない。
 最初のうちはそのように感じるかもしれません。そこで理解を深めるツールがあります。
  『単音聖歌譜 聖体礼儀』『主日奉事式』(日本ハリストス正教会発行)
  『徹夜祷 聖歌譜』(東海道ブロック) などの楽譜、手引き書が理解を助けてくれます。また、聖体礼儀の簡単な説明
  『聖体礼儀のお話』(日本ハリストス正教会発行)も役立ちます。

 教会でお祈りの時に貸していただける場合もありますが、通うのでしたら購入をお勧めします。

 なお、当サイトにも聖体礼儀の式文があります。(徹夜祷は検討中)

(Q) 楽譜やお祈りのに使うもの、書籍などの入手方法は?
 本の紹介などはこちら こんな本はいかがですか (来て見てごらん)
  正教会に興味のある方に 教会に通い始めた人に (Cyrilによる紹介。不十分ですのでそのうち改訂します)

 教会発行の書籍などは、最寄りの教会でお求め下さい。
 また各教会でパンフレットや小冊子を独自で発行している場合があります。

 「ネット通販」等のサービスは今のところ整備されていませんので、日本ハリストス正教会教団発行の書籍は、近くに教会が無い場合は、教団に問い合わせてみてください。

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