なごや「聖歌」だより 9 2002年12月号
目で見る聖歌
神は我等とともにす
正教会のクリスマスイブのお祈りは、晩堂大課から始まります。ろうそくの光のゆれるほの暗い聖堂、静かに聖詠がいくつも誦され、やがて、司祭は王門前に立ち、「神は我等とともにす、異邦人よ、これを聞きて喜べよ、神は我等とともにすればなり」と高らかに唱えます。
聖歌は美しいメロディで「神は我等とともにす・・・」と歌い、司祭の唱える預言者イサイヤのことばに王子、聖歌は「神は我等とともにすればなり」のかけあいが続きます。
この歌は、降誕祭に限らず、晩堂大課では常に歌われますが、降誕祭では、ことのほか華やかなメロディで歌われます。
降誕祭は主イイススハリストスの誕生を祝います。神が人となった奇迹を、神の救いとして祝います。
いつでも、どこでも、神は一緒にいてくださる、悲しいとき、辛いときも神が一緒に苦しんでくださる、イコンを見て親しく祈ることができる、そして、ご聖体として、私たちの身に受けさせてくださいます。
「神は我等とともにす」救いは今始まりました。私たちは、高らかに、朗らかに、喜びにあふれて、この歌を歌います。
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東海道ブロック
誦経奉仕者、聖歌リーダー研修会
11月16日(土)静岡教会で「祈祷書を用いて祈る」ことを具体的に学びました。名古屋から7名、半田から2名参加し、計42名でした。
通常私たちは祈祷文付きの聖歌譜で祈祷に参加していますが、本式に、時課経、八調経などを用いて誦経し、祈祷書を見ながら歌う練習をしました。最後に主日徹夜祷を祈りました。参加者が交代で誦経し、聖歌は全員で歌いました。カノンの部分はイルモスは歌い、通常誦経されるトロパリ(讚詞)は全員で誦経(棒読みで歌う)しました。
当日は主日祭日徹夜祷のしくみ、祈祷書の内容についての詳しいテキスト(40ページ)を用いました。
鹿児島にて
全員で歌う主教祈祷
去る10月27日(日)、鹿児島教会で聖堂修復を記念して、成聖式と主教祈祷の聖体礼儀が行われました。名古屋半田からも8名参加しました。セラフィム主教座下を囲んで、全員が声を合わせて歌いました。主教祈祷では、大半の時間王門が開いているので聖所と至聖所の一体感が一層ありますし、聖体礼儀の前半まで、主教は聖所の中央に立っています。「来たれ」を神品と信徒が掛け合いで歌いながら、至聖所に入っていくのを見ながら、確かに主はここにおられるのだと感じました。
主教座下を囲んで、単音+ハモの聖歌の輪、シンプルだけれども、祈りの力にあふれていたと思います。