ハリストス降誕祭後の主日
義なる聘定者聖イオシフ、聖王ダワィド、及び主の兄聖イアコフの記憶を行ふ。
晩課
知るべし、ハリストス降誕後の此の主日若し第八、九、十、十一、十二日に當らば、「スボタ」の小晩課に主日及び生神女の讃頌を常例の如く歌誦す。
大晩課には常例の聖詠の後に、第一の「カフィズマ」全分を誦す。
「主よ、爾によぶ」に主日の讃頌、三章、祭日の四、即降誕祭に歌ふ所の讃頌、及び聖人等の三。
聖人等の讃頌、第一調。
我等皆神の先祖ダワィド王を讃め揚げん、蓋彼より杖たる童貞女は出で、此より華たるハリストスは輝き出でて、アダムをエワと偕に朽壊より喚び起せり、仁慈なる主なればなり。
翁たる聘定者イオシフは預言者の言の明に應へるを視、天使等より秘密の証明を受けて、彼等と共に呼べり、光榮は地に平安を遣しし神に帰す。
我等皆主の兄イアコフ、成聖者にして、勇敢なる致命を以て輝きし者を讃め揚げん。彼の祈祷に因りて、イイスス我が神、洞に於て襁褓に裹まれし主よ、爾を歌ふ衆を救ひ給へ。
光榮、第六調。
我等ダワィド及びイアコフ、敬虔なる王・預言者、及び使徒・第一の主教の記憶を行ふ。蓋彼等の教に因りて迷を免れて、我が霊を救はん為に童貞女より身を取りて輝きしハリストスを讃栄す。
今も、同調の生神女讃詞
聖入。本日の提綱。
「リティヤ」には祭日の讃頌、即降誕祭に歌ふ所の者。
光榮、今も、「ペルシヤの王たる博士は」。
挿句には主日の讃頌
光榮、第六調。
爾の降誕は聖にせられし者の記憶、諸王の権能及び楽と為れり。我等は此に因りて誇りて云ふ、天に在す我等の父、人を愛する主よ、願はくは爾の名は聖とせられん。
今も、同調。
今童貞女に因りて見えざる性は人人に合せられ、今限なき者はワィフレエムに於て襁褓に裹まれ、今神は星を以て博士を伏拝の為に導きて、黄金と没薬と乳香とに於て己の三日の葬を預象す。我等彼に歌ふ、童貞女より身を取りしハリストス神よ、我等の霊を救ひ給へ。
餅の祝福に祭日の讃詞、「ハリストス我が神よ、爾の降誕は」二次。
又聖人等の讃詞、第二調。
イオシフよ、神の先祖ダワィドに奇蹟を福音せよ、爾は生みし童貞女を見たり、牧者と偕に讃榮せり、博士と偕に伏拝せり、天使より黙示を受けたり。ハリストス神に我等の霊を救はんことを祈り給へ。一次
徹夜堂課を行はざる處には、晩党課に聖三祝文の後に聖人等の小讃詞。光榮、今も、祭日の。
早課
「主は神なり」に主日の讃詞、二次。
光榮、聖人等の讃詞。今も、祭日の。
「カフィズマ」の誦文の後に主日の坐誦讃詞、其生神女讃詞と共に。福音經講義の誦読。「ネポロチニ」及び其諸讃詞を歌ふ。應答歌は本調の。品第詞及び提綱は本調の。主日の福音經。「ハリストスの復活を見て」第五十聖詠の後に主日の讃頌。
規程は主日の、「イルモス」と共に四句に、生神女の、二句に、祭日の、四句に、及び左記の、四句に。
(若し八日に當らば、規程は主日の、「イルモス」と共に四句に、祭日の二規程共に六句に、及び聖人等の、四句に。
聖人等の規程、修士コスマの作。第四調。
第一歌頌
イルモス、主我が神よ、我爾に歌はん、蓋爾は民をエギペトの奴隷より引き出し、ファラオンの兵車と軍とを沈め給へり。
我等の為に身を取りし主の降誕を祭りて、我等歓喜を以て神の兄イアコフ及び神の先祖ダワィドを歌はん。
天使の會はワィフレエムに於て牧者に現れて、至高きには光榮神に帰すと云へり。我等は彼等と共に甘じて肉體を取りし主を歌はん。
神の先祖ダワィドよ、義なるイアコフを招きて、琴を以てイエッセイの根より身を取りし主を歌へ。
生神女讃詞
主我が神よ、我爾に歌はん、蓋爾は聖なる童貞女母より生れて、之を我等の霊の憑恃と顕し給へり。
共頌、「ハリストス生る、崇め讃めよ」。
第三歌頌
イルモス、爾を恃む者の防固なるハリストス神よ、我等を爾の醇正なる教に固め給へ、爾人を愛する主なればなり。
童貞女より種なく身にて生れ給ひしハリストス神を、我等皆諸天使と偕に歌ひて呼ばん、至高きには光榮神に帰す。
我等の為に己を虚しくせし主の最欣ばしき祭を、我等信者はダワィド及びイアコフと偕に宜しきに合ひて歌を以て尊まん。
新郎が婚筵の宮より出づる如く、主が母の胎内より出でんことをダワィドは言へり、我等今イアコフと共に彼を歌はん。
生神女讃詞
我等は聘女ならぬ生神女マリヤを尊まん、彼に因りて義の日は我等に輝きたればなり。
祭日の小讃詞、第三調。
今童貞女は永在の主を生み、地は載せ難き者に洞を獻ず、天の使は牧者と偕に讃め歌ひ、博士は星に従ひて旅す、蓋我等の為に永久の神は嬰児として生れ給へり。
同讃詞
ワィフレエムはエデムを啓けり、来りて観るべし、我等隠なる處に富を獲たり、来りて、洞の内に楽園の福を受けん。彼處に潅がれずして赦を生ずる根は露れ、彼處に掘らざる井は出でたり、昔ダワィドは是より飲まんことを渇望せり、彼處に童貞女は赤子を生みて、アダムとダワィドとの渇を止めたり。故に我等彼處に往かん、永久の神は嬰児として此に生れ給へり。
坐誦讃詞、第三調。
我等は童貞女の聘定者義なるイオシフ、又ダワィド及びイアコフを敬みて歌はん、蓋彼等は正直の途を行きて、天の第宅に至れり、今宜しきに合ひて諸天使と偕に楽しみて、我等に罪の赦を賜はんことを求む。
光榮、同調。
童貞女は萬有の造成主を生めり、博士は身にて彼に伏拝せん為に往き、人々は諸天使と偕に讃榮し、洞と芻槽とを奉りて、嬰児として生れ給ひし永久の神を歌頌す。
今も、第一調。
嗚呼童貞女よ、預言者の會は爾に在りし奇迹を神聖に祭る、蓋爾は肉體を取りし神を地に生めり。故に天使は牧者と偕に歌ひ、博士は信を以てイオシフと偕に呼びて、神の先祖ダワィドに奇迹を告ぐ。
第四歌頌
イルモス、ハリストス神よ、預言者は爾が地に現れんとするを傳へて、楽しみて呼べり、主よ、光榮は爾の力に帰す。
我等は博士と偕に生れし者に伏拝し、天使及びイオシフと偕に喜びて、神に適ふが如く呼ばん、至高きに光榮はハリストス神に帰す。
諸王の王たるハリストス、肉體にてダワィドの裔より生れし者は、自ら嘉せし如く、選ばれたるイアコフを兄として受け給へり。
聖なる者、使徒の中に選ばれたるイアコフ及び最福なるダワィドよ、童貞女より肉體にて現れし主は爾等の記憶を己と共に榮せり。
生神女讃詞
ヘルワィムの品位に勝れる者、肉體を衣たる神を手に抱きし聘女ならぬ生神女よ、慶べ。
第五歌頌
イルモス、光を輝かして朝を啓き、晝を顕ししイイスス、神の子よ、光榮は爾に帰す、光榮は爾に帰す。
イオシフは呼べり、潔き童貞女より生れんことを甘ぜし身を取りし神よ、光榮は爾に帰す、光榮は爾に帰す。
童貞女より生れて、ダワィド及びイアコフの記憶を輝かししイイスス、神の子よ、光榮は爾に帰す、光榮は爾に帰す。
預言者ダワィドが聖神゜に感ぜられて、羊の毛に降る雨と名づけし者を、イアコフはイイスス、神の子と傳へたり。
生神女讃詞
童貞女よ、造物は黙さずして爾に天使の聲を奉る、イイスス、神の子の潔き母よ、慶べ。
第六歌頌
イルモス、三日の葬を領象する預言者イオナは鯨の内に在りて祈りてよべり、イイスス萬軍の王よ、我を淪滅より救ひ給へ。
天の品位は驚きて洞の前に立ち、黙さずして至浄なる産を歌へり、至高きに光榮は生れ給ひし神に帰す。
主宰ハリストスよ、爾はダワィドの裔より出でて、誓ひし如く其寶座に坐せり、教會の寶座は、爾之をイアコフに託し給へり。
奇妙なる預言者及び王ダワィドは身を取りし神の先祖と現れ、イイススの門徒イアコフは第一の「エピスコプ」と為りたり。
生神女讃詞
生神童貞女よ、求む、爾の諸僕の為に爾より身を取りし者に祈り給へ、蓋我等は爾が獨我が轉達者たるを知る。
小讃詞、第三調。
神聖なるダワィドは今日楽に充てられ、イオシフはイアコフと偕に讃美を奉る、蓋ハリストスの親族たるに因りて榮冠を冠りて喜び、言ひ難く地に生れし者を歌ひて呼ぶ、慈宏き主よ、爾を尊む者を救ひ給へ。
同讃詞
言ひ難き摂理に由りて無形の者は身にて生れ、像られぬ者は今體にて像られて、人の霊體を救ふ。性の始なくして、獨時の外に在る者は始を受け、完全なる者は赤子と見られ、萬有を保つ者は手にて保たる。故に其親族たるに因りて尊き者等を、神として己の降誕を以て榮し給ふ。我等信を以て彼等を讃栄して、絶えず呼ぶ、慈宏き主よ、爾を尊む者を救ひ給へ。
第七歌頌
イルモス、昔アウラアムの少者はワワィロンに於て爐の焔を踏みて、歌を以て呼べり、我が先祖の神よ、爾は崇め讃めらる。
天使の會は言に超ゆる生神女マリヤの産を奇としてイオシフに呼べり、至高きには光榮我が神に帰し、地には平安降れり。
新婦を導くダワィド、教会の神聖なる新郎と為りしイアコフは云へり、我等の為に身を取りし神よ、爾は崇め讃めらる。
預言者の中に王、及び王の中に預言者たる者は、神智なるイアコフと共に歌へり、我等の為に身を取りしハリストスよ、爾は崇め讃めらる。
生神女讃詞
焚かれざる棘及び露を出す爐を以て預象せられし至浄なる母、常に讃美せらるる者よ、爾は種なく身を取りし神を産み給へり。
第八歌頌
イルモス、俘にせられし少者は爐の中にハリストス王を讃美して、大なる聲を以て言へり、悉くの造物は主を讃め歌へ。
身を取りしハリストス、天軍の讃栄せし者を、聘定者イオシフも恒に歌頌して云ふ、悉くの造物は主を歌ひて、世々に彼を讃め揚げよ。
身を取りしハリストス、神の先祖ダワィドの預言せし者を、イアコフも人々に傳へて呼べり、悉くの造物は主を歌ひて、世々に彼を讃め揚げよ。
童貞女より生れしハリストス、ダワィド及びイアコフを、己の友として、其記憶を尊くせし主を悉くの造物は歌ひて、世々に彼を讃め揚げよ。
生神女讃詞
生神女マリヤが我等の為に生みしハリストス王、彼を産の後にも潔き童貞女と護りし主を、悉くの造物は歌ひて、世々に彼を讃め揚げよ。
第九歌頌に「ヘルワィムより尊く」を歌ふ。
第九歌頌
イルモス、無てんなる童貞女、夫なき母よ、モイセイは山に焚かれざる棘を見、イオシフは洞に言ひ難き産の事を聞けり、生神女よ、我等歌を以て爾を崇め讃む。
童貞女より生れし神に悉くの造物は戦き事へて、天は星を、地は芻槽を、山は洞を、博士は禮物を、牧者は奇蹟を、天使は歌を彼に奉れり。
昔ダワィドは牧者の中より王と為れり。イアコフよ、爾イウダの王族より出でし者は身を取りし神の子、至浄なる羔の群の牧者と現れたり。
ワィフレエムよ、今楽しめ、爾は新なるダワィドの城と為れり。諸教会の長たるシオンよ、今歓べ、爾は萬有の王及び其役者の為に祝祭を行へり。
生神女讃詞
神の母よ、天使の會は爾を讃榮し、人の族は常に歌を以て爾を讃美す、蓋爾は神聖なる産を以て地の物を天の物に合せ給へり、故に我等爾を尊み崇む。
主日の光耀歌
光榮、聖人の。
我等は光明なる神の兄イアコフに合せて、神の先祖ダワィド、及び生神女の聘定者聖なるイオシフを讃め歌はん。蓋彼等はワィフレエムの邑に於てハリストスの神聖なる産に奉事し、彼を神及び主宰として、天使と博士及び牧者と偕に神に適ふが如く歌を以て讃美せり。
今も、祭日の。
「凡そ呼吸ある者」に主日の讃頌四章、及び祭日の四章、第四調、祭日の附唱と共に。
光榮、第八調。
血と火と烟とはイオイリが地上に預見せし奇蹟の示す所、血は身を取ることなり、火は神の性なり、烟は童貞女に臨みし聖神゜、世界を薫らせし者なり。爾が人體を取りし秘密は大なる哉、主よ、光榮は爾に帰す。
今も、「生神童貞女よ、爾は至りて、讃美たる者なり」。
大詠頌。復活の讃詞。發放詞。福音の讃頌。第一時課、及び最後の發放詞。時課には主日の讃詞。光榮、祭日の。今も、生神女讃詞、及び聖人等の讃詞交互誦す。「天に在す」の後に祭日及び聖人等の小讃詞を更誦す
聖體禮儀
眞福詞は、本調の、四句を立つ、祭日の、四句、聖人等の、第六歌頌、四句。聖入の後に主日、祭日、及び聖人等の讃詞。光榮、聖人等の小讃詞。今も、祭日の。提綱は、本調の。又聖人等の、第四調、神よ、爾は爾の聖所に於て巌なり。句、イズライリの源より出づる者よ、教会に於て主神を崇め讃めよ。
使徒の誦読はガラティヤ書200端。「アリルイヤ」、第四調、主よ、ダワィドと其の悉くの憂とを記憶せよ。
福音經の誦読はマトフェイ4端。領聖詞「天より主を讃め揚げよ」、又、「義人よ、主の為に喜べ」。
ハリストス降誕祭後の「スボタ」及び主日、又神現祭前の「スボタ」及び主日に誦すべき使徒及び福音經の規定。
【注意】知るべし、ハリストス降誕若し主日に當らば、其時ハリストス降誕と神現との間に一の「スボタ」及び主日あり。然らばハリストス降誕後の主日の式を降誕祭の翌日、即一月八日の月曜日に歌誦すること、祭日の翌日の月曜日の式に示すが如し。聖体禮儀にはハリストス降誕後の主日の使徒及び福音經を誦す。ハリストス降誕祭後の「スボタ」の使徒及び福音經は、ハリストス降誕祭の末日に當る「スボタ」に於て先づ之を誦し、次に神現祭前の「スボタ」のを誦す。提綱、「アリルイヤ」及び領聖詞は祭日の。一月十四日には神現祭前の主日の提綱、使徒、及び福音經を誦すること割礼祭の式に示すが如し。
【注意】ハリストス降誕若し月曜日に當らば、其時ハリストス降誕と神現との間に一の「スボタ」及び主日あり、ハリストス降誕後の「スボタ」は其時一月十二日に當る。聖體禮儀には先づハリストス降誕後の「スボタ」の提綱、使徒、「アリルイヤ」、福音經、及び領聖詞を歌誦し、次に神現祭前の「スボタ」の使徒及び福音經を誦す。ハリストス降誕後の主日の使徒及び福音經は、ハリストス降誕祭の末日の聖體禮儀に於て之を誦す、常式に記すが如し。神現祭前の主日の提綱、使徒、「アリルイヤ」、及び福音經は之を一月十四日に誦す、割礼祭及びワシリイの記憶が主日に當る時の式に示すが如し。
【注意】ハリストス降誕若し火曜日に當らば、其時ハリストス降誕と神現との間に二「スボタ」一主日あり、ハリストス降誕後の「スボタ」は其時一月十一日に當る。聖体禮儀に於て提綱、使徒、「アリルイヤ」、福音經、及び領聖詞は先づハリスストス降誕後の「スボタ」の、次に聖嬰児の。ハリストス降誕後の主日の奉事は二月十二日に歌誦す、常式に示すが如し。神現祭前の主日の早課の福音經、聖體禮儀の提綱、使徒「アリルイヤ」、及び福者経は、一月十四日に於て先ず之を歌誦し、次に割礼祭及びワシリイの一を歌誦す。領聖詞は「天より主を讃め揚げよ」、又「義人は永く記憶せられ」。
【注意】ハリストス降誕若し水曜日、或は木曜日、或は金曜日に當らば其時ハリストス降誕と神現との間に二「スボタ」二主日あり。第一の「スボタ」及び主日には、ハリストス降誕後の「スボタ」及び主日の使徒と福音経とを誦す。第二の「スボタ」及び主日には、神現祭前の「スボタ」及び主日の使徒と福音經とを誦す。
【注意】ハリストス降誕若し「スボタ」に當らば、其時ハリストス降誕と神現との間に二主日一「スボタ」あり。ハリストス降誕後の主日の奉事は降誕の翌日の主日に歌誦す、常式に記すが如し。ハリストス降誕祭の末日は、其時金曜日に在りて、末日の奉事を歌誦すること常式に記すが如し、唯聖体禮儀に於て提綱、「アリルイヤ」、及び領聖詞は祭日の、使徒及び福音經はハリストス降誕後の「スボタ」の。神現祭前の「スボタ」に於て聖体禮儀に先づ一月十四日に即割禮祭の使徒及び福音經を誦し、次に神現祭前の「スボタ」のを誦す。翌日の主日に於ては、早課に先づ神現祭前の主日の福音經を誦し、次に本主日のを誦す。其聖體禮儀に提綱、使徒、「アリルイヤ」、及び福音經は、先づ神現祭前の主日の、次に聖人のを誦す。領聖詞は「天より主を讃め揚げよ」又聖人の。
【注意】ハリストス降誕祭の末日若し平日に當らば、奉事式左の如し。
晩課には、常例の「カフィズマ」。「主よ、爾によぶ」に六句を立てて祭日の讃頌を歌ふ、第二調、「来りて、主の前に喜びて」。光榮、今も、「アウグストが地に獨権を秉れる時」。提綱は本日の。聖入なし。喩言を読まず。次ぎて「主よ、我等を守り罪なくして」、及び聯祷、「我等主の前に吾が晩の祷」。挿句に、讃頌は祭日の其句と共に。光榮、今も、祭日の。「主宰よ、今爾の言に循ひ」、及び聖三祝文の後に祭日の讃詞。次に聯祷、「神よ、爾の大なる憐に因りて我等を憐めよ」、及び發放詞。本日の聖人を發放詞に於て記憶す。夜半課を行ふこと常の如し、「カフィズマ」を誦す。常例の讃詞及び祝文「主よ、復活と永生の望を懐きて眠りし」を誦す。並に發放詞。
早課には、「主は神なり」に祭日の讃詞、三次。「カフィズマ」の後に祭日の坐誦讃詞、及び祭日の誦読。第一の規程「イルモス」と共に八句に、第二の規程、「イルモス」と共に六句に、両規程の「イルモス」を歌ふこと各二次。共頌に第一の規程の「イルモス」を両詠隊共に歌ふ。第三歌頌の後に應答歌、第八調、「天は星を以て博士を召して」。第六歌頌の後に祭日の小讃詞及び同讃詞。第九歌頌には「ヘルワィムより尊く」を歌はずして祭日の附唱を歌ふ、祭日の如し。光耀歌は祭日の、一次、光榮、今も、同上。「凡そ呼吸ある者」に、讃頌は祭日の、四章、光榮、第六調、「爾が地に降る時至りて」、今も、第二調、「今日ハリストスはワィフレエムに」。大詠頌。聖三祝文の後に祭日の讃詞。聯祷及び發放詞。第一時課。各時課に祭日の讃詞及び小讃詞を誦す。
聖体禮儀には、眞福詞に両規程の第九歌頌、八句を立つ。祭日の倡和詞を歌はず。聖入の後に祭日の讃詞。光栄、今も、祭日の小讃詞。次ぎて聖三祝文。提綱、「アリルイヤ」、及び領聖詞は祭日の。使徒及び福音經は本日の。
ハリストス降誕祭の末日若し主日に當らば、奉事式左の如し。
小晩課には、讃頌は主日及び生神女の常例の如し。
大晩課には第一の「カフィズマ」。「主よ、爾によぶ」に讃頌は主日の三章、祭日の四、第二調、「来りて、主の前に喜びて」、及び聖人の三。光榮、聖人の、第六調、「我等ダワィド及びイアコフ」、今も、祭日の、第二調、「アウグストが地に獨権を秉れる時」。聖入。提綱は本日の。「リティヤ」に、讃頌は祭日の、光榮、第五調、「ペルシヤの王たる博士は」、今も、第六調、「今日ワィフレエムに生れし主」。挿句に、讃頌は主日の、光榮、聖人の、第六調、「爾の降誕は成聖者の記憶」、今も、祭日の。餅の祝福に、讃詞は「生神童貞女よ、慶べよ」、二次、又聖人の、「イオシフよ、神の先祖ダワィドに奇蹟」、一次。使徒経講義の誦読。
早課には、「主は神なり」に、讃詞は主日の、二次、光榮、聖人の、今も、祭日の。「カフィズマ」の後に、坐誦讃詞は主日の、及び其生神女讃詞。福音經講義の誦読、降誕祭後の主日の分、「ネポロチニ」、其諸讃詞と共に。應答歌は本調の。品第詞及び提綱は本調の。「凡そ呼吸ある者」。福音経は主日の。「ハリストスの復活を見て」。第五十聖詠の後に主日の讃頌。規程は主日の、「イルモス」と共に四句に、聖人の四句に、及び祭日の二規程六句に。共頌は祭日の、第一の規程の「イルモス」。第三歌頌の後に、小讃詞、同讃詞、及び坐誦讃詞は聖人の、光榮、今も、祭日の。並に誦読。第六歌頌の後に、小讃詞及び同讃詞は祭日の。第九歌頌に「ヘルワィムより尊く」を歌ふ。光耀歌は主日の、光榮、聖人の、今も、祭日の。「凡そ呼吸ある者」に、讃頌は主日の四、祭日の四、第四調、「義人よ、楽しめ」、其附唱と共に。光榮、聖人の、第八調、「血と火と烟とは」、今も、「生神童貞女よ、爾は至りて讃美たる者なり」。大詠頌。聖三祝文の後に復活の讃詞。聯祷及び發放詞。前院に出でて、光榮、今も、福音の讃頌を歌ふ。第一時課。第一時課に、讃詞は主日の、光榮、祭日の、今も、時課の生神女讃詞。「天に在す」の後に、小讃詞は祭日の。第三時課に、讃詞は主日の、光榮、聖人の、今も、時課の生神女讃詞。小讃詞は祭日及び聖人のを更誦す。
聖體禮儀には、眞福詞は本調の、四句を立つ、祭日の第一の規程の第九歌頌四句、及び聖人の第六歌頌四句。聖入の後に、讃詞は主日の、祭日の、及び聖人の。光榮、小讃詞は聖人の、今も、祭日の。提綱は祭日の、及び聖人の、「神よ、爾は爾の聖所に於て」。使徒はガラティヤ書200端。「アリルイヤ」は祭日の。福音經はマトフェイ四端。領聖詞は「天より主を讃め揚げよ」、又祭日の。ハリストス降誕祭の末日若し「スボタ」に當らば、金曜日の晩課に「主よ、爾によぶ」に、光榮、今も、祭日の讃頌を歌ひて、本調の第一の生神女讃詞を歌はず。