1、教会に行きましょう。
毎日曜日、正教会の信徒は聖堂と呼ばれる建物に集まります。それは、神を拝し特別な方法で神と出会うためです。主イイススは安息日にはいつも会堂に参られましたし、又初代教会の信者達もみな主日には教会に集まって交わりを持ちました。今日の私達も神を拝するために聖堂に集まります。しかし、もちろんそれだけが神と交わる方法ではありません。別の機会に私達は自分で、自分の家でお祈りする時、神と交わります。
私達が日曜日に聖堂に集まるのは、私達が神の家族として神に出会い、神が私達になさって下さった全ての恵み(恩寵)を賛美するためです。私達は一人だけで本を読んだり、何かをして楽しい時を過ごすことも出来ますが、パーティに出席して、友達や親類の人々と一緒に過ごすのも楽しいものです。教会の集まりは、パーティに似たようなところがあります。
私達は誕生祝いや結婚式のパーティに行くとき贈物を持って行きますが、同じように、教会に祈祷に行くときも贈物を持って行きます。実は、私達信者は自分の贈物を神に献ずるために教会に行くのです。或る人はパンとブドー酒――つまり最も単純な食物と飲物を持って行き、或る人はお金を携えて行きます。そして、私達全ては自分自身を神への贈物としてささげるのです。私達が教会に集まるのは「神よ、私はここにおります。私はあなたのものです」と言うに等しいことです。そこで、これから私達が神を拝することについて、特に私達が聖体礼儀を行うとき神にささげる贈物と、又私達が受け取る神の祝福について学んで行きましょう。 (次の章)