§質問§
聖体礼儀に参祷したいのですが、子供が騒ぐので迷惑をかけてはいけないと思い遠
慮していますが?
<答え>
明快な主のお言葉
この問題は小さなお子さんをお持ちの信徒にとって切実な問題です。皆さんに迷惑をかけられない、と遠慮している内に、いつの間にか教会から足が遠のくという結果を生みがちです。しかし、聖書の明快なことばが答えです。(ルカ伝18:15〜16)
イイススにさわっていたただくために、人々が幼な子らをみもとに連れてきた。ところが、弟子たちはそれを見てたしなめた。するとイイススは幼な子らを呼び寄せて言われた。「幼な子らをわたしのところに来るままにしておきなさい。止めてはならない。神の国はこのような者の国である」
聖体礼儀でいただく主のお体、ご聖体は最高の栄養、最高のご馳走、最高の喜びです。最愛の子に最高のものを与えようとしない親がいるでしょうか。「連れて来てもいい」のは勿論の事、「連れてこなければならない」のです。子供へは判断力が育ってから信仰を教えればいいと考える方も多いのですが、それは、「判断力のない」無防備なお子さんたちを、見えるものしか信じない「この世」の悪い影響にどっぷりと浸すことに他なりません。せめて一週間に一度、聖体礼儀に参祷領聖し「見えないもの」から、文字どおり御聖体を通じて「触っていただき」(ルカ伝18:15)「見えないもの」の永遠さ聖(きよ)さ、暖かさ、美しさ、豊かさへの感性を育ててもらわなければなりません。
そうは言っても大変なんですよ!
確かにそうですね。ですから、乳幼児を抱いている方は、無理に立とうとせず遠慮なく腰掛けましょう。親か落ちつければ、自然に子供も落ちつきます。3、4才になれば、子供は聖堂のイコンや司祭の動作や祈りの声に、大人が考える以上の強い関心を持ちます。「子供はお祈りは嫌い」という大人の勝手な思いこみはせっかく育ち始めた関心をそいでしまいます。むしろ子供と一緒になって聖体礼儀を体中で味わい祈りましょう。そして、必ず領聖する事。親が喜びに満ちて領聖すれば子供も恐れずに受けます。
子供は時にはむずかることもあるものです。その時は聖堂からしばらく連れて出てやり、落ちつかせましょう。同じ年頃の子を持つ親同士が誘いあって参祷し、交代で子供の面倒を見ても良いでしょう。
何よりも教会全体の課題です
そして、教会の全員が大変な思いをして子供たちを連れてこられた方々に思いやりを持ちましょう。お年寄りの場合も同じですが、こまごま世話を焼けばかえって恐縮します。さりげなく見守ってあげるのが一番です。子供のいない教会は何か「いびつ」だと認識しましょう。